被害に遭った作品は、高さ約30センチの「水の妖精」。函南町の彫刻家、八ツ木のぶさん(64)が真ちゅうと銅を素材に制作した。
モチーフは、左右に伸びたひげが特徴の、想像の生き物。天竜川や浜名湖が培った地域の文化や、1000年以上も前から人々が往来し繁栄してきた歴史を表現したという。
「買い物客が信号待ちする間、気持ちを和ませてほしい」。そう考え、地元商店街でつくる「事業協同組合浜松ショッピングセンター」(田中信之理事長)が5月20日、十字路交差点に、水の妖精を含む彫刻4作品を設けた。とりわけ「水の妖精」は「かわいい」などと話題になっていたという。
ところが、30日朝、彫刻の下に造った花壇の手入れに来た商店主らが、約5センチあった水の妖精の右のひげが切られ、左のひげも折り曲げられているのに気付いた。
「生みの親」の八ツ木さんが今月3日、浜松市を訪れ、もう壊されないように、長さを左右とも約1.5センチに縮めたひげをつけ直した。
同センターは「壊した人が『悪いことしたな』と思ってくれたらいい」と考え、警察に被害届は出さなかった。
ひげは修復で短くなってしまったが、今まで「ひげを折られたら……」と心配してきた田中さんは「残念だが、これで折られることはなくなっただろう」と話している。
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